海と通り雨

自分が考えた案を説明する際はその内容を的確に表現した言葉が必要になるらしい。コピーライター的な側面だな、キャッチフレーズってどう考えるんだろう。

 

雷獣のポエム企画で「海と○○」の○○になにか言葉を入れていい感じに詩的にする、というのがあって、楽しそうだなと思ったのとこれをやるとキャッチフレーズ考案力高まる気がしたのでやってみる。自分の語彙力との勝負だ。セルフで判じよう

 

1.海と忘却

悪くないけど海である必要性を感じない

2.海と第一宇宙速度

奇を衒うにはまだ早かったな

3.海と漁火

イメージが近すぎ

4.海と初鰹

出身地言っただけやんけ

5.海と異星人

星新一っぽさがある

6.海と戸惑い

感情を持ってくるってことは人物を想起させたいんだけど、海の抽象度だとだいぶ受け手の想像力依存になるな 悪くは無い気がする

7.海と七不思議

小学生が読む小説みたいになった 想像力は掻き立てやすいけどその想像力が行き着く先がなくてなんかモヤモヤするな

8.海と涙目

悪くないのでは? 水っぽすぎるけど エモさは出せている感覚

9.海と逃亡

フィリピン人切りつけて逃げてる途中にフェリー乗ろうとして捕まった奴やんけ

10.海と托卵

そういう生物がいるのかな

11.海と千八百年

海千山千に寄せて時間軸的にも空間的にも膨大な感じを出したかったけど言葉遊び自体が手先のものって印象を連れてくるから徒労だった

12.海と幕末

たった4杯で夜も眠れず、じゃないんだよ

13.海と俄雨

悪くない……?(感覚が馬鹿になってきた) 雨が海に降り注いでるのを見るの地球の懐の広さみたいなものを感じるから結構好き 広さで勝負するなら俄つけなくてよかったか

14.海と金閣

書いて思ったけど多分無意識の発想の裏に豊饒の海があって三島繋がりで金閣持ってきたな

15.海とカナリア

カナリアに対するパブリックイメージの無さ

16.海と旅客機

そこそこ良い 飛行機じゃなくて、「人を乗せている機械」というイメージが出るから海面から見上げる感じで粒くらいの大きさの人々がイメージされて、途方もない感じがする。一旦綺麗な情景を想像してそっから言葉を詰めた方がいいのかな、今までは言葉先行で考えてたけど

17.海と垂直

不穏ではある 無機的すぎかも 海中に沈む描写しきれない恐怖感を出したい

18.海と絡繰

これは言葉先行だった 何を言いたいのか伝わってこない

19.海と贖い

小説のタイトルっぽい 6の戸惑いよりかは海という言葉を活かせてる(想像しやすい)感じ あがない、って響きがいい

20.海と横顔

安直かも 想像の余地がある分では詩的 片思いとか失恋とかそういうキーワードは出るけど、決定的ではないな

21.海と失恋

ということで失恋を入れたがしかし良くない。手垢がね。

22.海と病弱

起承転結の起だ、しかし広がりがないな

23.海と薄命

病弱と薄命だとどう変わるのか試したくて入れてみたけど、性別が確定したのと薄命の方が幾分ポジディブな印象。けど人にも風景にもクローズしきれない中途半端な言葉

24.海と廃油

SDGsの23個目かよ

25.海と未亡人

やりたいことはわかるが実は未亡人はそこまでイメージを喚起する言葉ではなかった

26.海と踏切

風景に全振りすると個人的には深みがないと感じた

27.海と街灯

風景と感情の割合が9:1くらいになったかな いやこれから感情を想像するのは無理だ 日の出か日の入りか区別がつかない青と黒が混ざった漁港のイメージ ちょうど街灯が灯るか灯らないかって時間帯

28.海と具体

「具体」という抽象的な言葉と比べると海の方がよっぽど具体的な言葉に取れるよね、という言葉遊び 嫌いじゃないです

29.海と殺菌

普段は病原菌に対して使われる言葉だけど、海の後だとプランクトン的な微生物が殺されていく不穏さが出てくる いい感じ

30.海と渇き

バランスいい 感情的な渇きも肉体的な喉の渇きも、海はどちらも満たすことができないという仄暗い感覚 

 

以上です。最後の3つは個人的には満足いったのでこういうのはやはり練習あるのみなんだな